何屋さんですか??って、皆さんから言われます(笑)
これは、我が家の御先祖様の屋号であり、名前です。
今年(2016年)の春までは、湘南に工房を構え、"Florence hymns candle" という名前で活動していました。
私のなりがどうにも日本人らしくないらしく、昔から、フローレンスと呼ばれていたので、
そのフローレンスが讃美歌を歌うような心持で作るキャンドルという意味で付けた名前です。
それがどうして???
これも散々聞かれます(笑)
私事ではありますが、昨年、父が他界し、京の地で百年を数えた呉服屋が暖簾を降ろしました。
京都は生まれ育った土地ですが、もう26年も帰っておらず、私自身、ずっと神奈川で暮らすつもりでいたので、
その頃、鎌倉に出店しようと物件探しをしていたのです。
しかし、"よねや"の屋号を、そして、代々続く、商人が絶えてしまうことを考えたとき、京都に帰ることを決め、
屋号も、先祖代々のものとすることにいたしました。
だから、この"ヨネヤ金六"の屋号となり、今は小さなこの店舗が、もっと商いを広げることができるように、"商会"としたわけです。
その、初代・金六さんは、函館と福井県の三国港を行き来する廻船問屋でした。
その後、近江で商いをするようになり、京都に根を下ろし、最初はモスリン店、いわば生地屋から始まり、
後に、呉服商となったのが一族の系譜です。
糸偏の仕事ではなく、キャンドルという畑違いの商いにはなりましたが、きっと御先祖様は喜んでくださっていると信じて、
一生懸命、心尽くしの仕事をしようと思っています。
ヨネヤ金六商会 國領眞帆 拝